top of page

René Schavemaker Dutch Accounting House  パートナー

Big 4会計事務所に勤務後同事務所を創業し、現在はオランダ国内に3箇所のオフィスを展開。創業当初から国外顧客のサポートに注力し、ヨーロッパのみならずアジア企業へのサービス経験も豊富。起業支援から中小企業、大企業まで幅広く会計税務サービスを提供している。

Q. Dutch Accounting Houseはアジアも含む国外企業のクライアントを多く持っていますね。どうして国内ではなく国外企業のクライアントが多いのですか?

 

René  私は若い頃から違う国や文化と触れ合う事が好きでした。そのため創業当初から国外のお客様の仕事がしたいと思っていたのです。その影響だと思います。

 

 

Q. しかし国外のお客様の仕事がしたいと思っても、そう簡単に国外から仕事が舞い込んで来たりはしないですよね。最初はお一人で創業されたそうですが、どうやって国外のお客様と巡り合ったのですか?

 

René  ラッキーな事に、最初のお客様がたまたまドイツの企業だったのです。ドイツの北の方のハノーバーにある企業だったのですが、週に一度毎回ハノーバーまで車でミーティングに行っていました。

 

 

Q. ハノーバーまで車ですか? 結構かかりますよね。

 

René  はい。最初の頃は片道4時間以上かかっていましたね。慣れてきたらなぜか3時間くらいで着くようになりました(笑)。

 

 

Q. その後はどのように国外のクライアントが増えて行ったのですか?

 

René  3つ原因があったと思います。1つは紹介(口コミ)、2つ目は政府機関との関係、3つ目は社名です。

 

まず1つ目の紹介ですが、私たちは国外企業の方々がオランダに出てきて遭遇する様々な事柄を全てフルサービスで受けていました。これは普通の会計事務所ではやらない事だと思うので、有り難く感じてもらえたのだと思います。

 

 

Q. フルサービスとは具体的にどんな内容ですか?

 

René  法人の設立や税務署への登録などは、多くの会計事務所でもやる事かもしれません。しかし駐在員の方のビザや社会保険の手続きなどまでやるところは多くないと思います。駐在員の方にとっては一番始めに遭遇する問題ですので、大事な事ですよね。

 

会社ができてからはデイリーの会計税務業務と年次報告書や税務申告。さらにはM&Aや移転価格対応などの特殊業務も行ってきました。

 

 

Q. 外国企業がオランダで遭遇する事は何でもやるというスタンスですね。それは助かりますね。ちなみに会計監査にはどう対応していますか?

 

René  私たちはお客様に会計サービスを行う側なので、独立性の問題があって会計監査はできません。逆にお客様側に立って会計監査で必要な準備を整えることはしています。

 

また、オランダでの会計監査が必要だがBig4に依頼するほどの規模ではないという事もありますよね。そういう場合はそのビジネスに相応しいローカルのリーズナブルな監査法人を紹介しています。

 

私たちは特定の監査法人とパートナーシップを組んだりはしていません。お客様のビジネスによって相応しい監査法人の規模や特性は違うと思うのです。パートナーシップを組んでしまうとその相手にしか依頼しない形になるので、良くないと思っているのです。都度お客様にとってベストの相手を選んで紹介するようにしています。

 

 

Q. なるほど、それなら監査がある企業も安心ですね。先程出た2つ目の理由の“政府機関との関係”とはどんな事ですか?

 

René  オランダは国外企業にとてもオープンで誘致に積極的ですので、投資誘致機関が充実しています。私たちはそこの方々と強力しあいながら国外企業のオランダ進出のお手伝いをしてきました。その長年の強い関係性から、国外のお客様にお声掛け頂く機会が多くなっていると思います。

 

 

Q. そうなのですね。今お世話になっている私のお客様も、政府機関からの紹介でDutch Accounting Houseと知り合ったと仰っていました。ちなみに、3つ目の理由の”社名”というのは何ですか?

 

René  これは、Dutch Accounting Houseという私たちの社名の事です。私は社名を考える時に、国外のお客様からの視点でどんな名前が一番わかりやすいかと知恵を絞りました。その結果Dutch Accounting House(オランダの会計屋さん)という名前にしたのです。これが思った以上に効果がありました。

 

中国をはじめ様々な国の企業の方がオランダで会計事務所を探す時に、すぐに私たちの存在を見つけてコンタクトしてくれるのです。わかりやすさって大事ですね。

 

 

Q. なるほど、そうだったのですね。前々から「今風ではない社名だなぁ」とは思っていたのですが(笑)、そういう狙いがあったのですね。それら3つの効果のせいか、今はオランダ国内に3箇所の拠点を持って事務所を運営されています。こうなる事は想像していましたか?

 

René  いえ、想像どころかそこまで望んでもいませんでした。徐々にクライアントが増えていって、人が足りなくなり、また増えて人が足りなくなり、という感じで自然と大きくなっていったのです。今も顧客は増え続けているので、サービスが疎かにならないように先に人を増やしてきちんとしたトレーニングをして備えるようにしています。

 

 

Q. 今も人を増やしているのですね。

 

René  はい。今はシニアレベルの人を3人ほど探しています。このことろ一気に国外企業がオランダに来はじめているので、早めに備えないといけないと思っています。

 

 

Q. 国外企業がオランダに押しかけている理由は何だと思いますか?

 

René  3つあると思います。1つはやはりBrixit。2つ目はオランダのビジネス環境。そして3つ目は今後の法人税率です。

 

Brixitの影響でイギリスから欧州拠点をオランダに移す企業が押し寄せてきています。これが一番の大きな理由です。

 

なぜオランダに押し寄せるのかと考えると、2つ目の理由であるオランダのビジネス環境が影響しているのだと思います。

 

オランダ人は多くの人が英語を話しますのでイギリスにいた方々がここでビジネスや生活を始めるのに何の問題もありません。また港湾も整っておりロジスティクス的にも有利な条件が整っています。ヨーロッパの玄関口として最適だと思います。

 

 

Q. それと、やはり法人税率ですね。

 

René  そうですね。これから2021年にかけて段階的に、標準法人税率が25%から20.5%まで下がります。更に€200,000未満の部分については現在の20%から15%まで下げられます。これは大きいと思います。

 

 

Q. トータルの税率ではイギリスより下がる企業も多いでしょうね。国外企業にとってオランダの魅力が更に上がりそうです。最後に、これからオランダに出ようと考えている日本企業の方々に一言メッセージをお願いします。

 

René  私たちがフルサポート致しますので安心していらしてください。私たちの事務所はハンズオン精神を今も大切にしています。規模の大小に関わらず必要なサービスを提供しますので、何なりとご連絡下さい。

 

 

Q. 本日はありがとうございました。

snapshot_edited.png

Dutch Accounting House


Wilhelminalaan 3
5707 BS Helmond
The Netherlands
Tel.: 00-31-(0)492-338282

http://www.dutchaccountinghouse.com

bottom of page